スマホのブラウザシェアって…と焦った話
四十路にして新米なんていうのもおこがましいが、スマホ対応のディレクションをはじめてまだ半月程度。
いきなり一発目の案件で考えさせられる事案が発生した。
「Androidの標準ブラウザでレイアウト崩れてますけどどうしますか?」
検証チームからこのような指摘があげられてきた。
しかもリリース直後に。
勉強不足なことこのうえないが、Androidの標準ブラウザはChromeだとズーッと思っていた。
Androidもちょっとは触らないとダメだよって神様に言われてるんだなんて気持ちと、検証中に気づいてよって気持ちが入り混じりながらも、対応を考えなくてはいけない。
とはいえ、今回の案件は既存ページの更新だったので、これまでの対応ブラウザを確認すれば、修正すべきか否かが分かるはずである。
そこで、前任者にこれまでは標準ブラウザを対象としていたか確認をしたところ、「今回の検証に含めるかどうか検証チームになんて伝えました?」と、期待とはちょっと異なる回答。
以前の対応方針を聞きたかったのだけど、いきなり私の不手際を指摘されても困惑してしまう…。
ちなみに、このレイアウト崩れは前任者が担当した案件から発生している問題だったのですが…という言葉はグッと飲み込んだ。
私としてはもともとある不具合だっただけに「標準ブラウザは検証の対象外です」の一言が欲しかっただけどなぁ…。
少々愚痴っぽくなってしまったが、検証チームとも相談した結果、レイアウト崩れが発生しているとはいえ、数pxズレてしまっているだけで、コンテンツが見れないわけではなかったので、仕様として片付けてしまった。
それにしても、今のチームはずっとスマホ関連のサイトディレクションをやっているはずなのに、ブラウザに対する意識があまりないのか、組織としてどこまでを対象にして、どこから切り捨てるのかをあまり考えていないように見受けられる。
またまた愚痴っぽくなってしまったが、このままでは、事業側から対応ブラウザについて質問が来たところで的を得た回答など出来るはずがないので、ブラウザシェアを調べてみた。
そして行き着いたのがココ。
・StatCounter Global Stats
全然知らなかったんだけど、ブラウザシェアを調べるならまずここをチェックすべき的なサイトらしい。
勉強不足なことこのうえない…。
さっそく日本のシェアを調べてみる。
「Browser Market Share」から、「Platform」で「Mobile」、「Region」は「Japan」を選択。
そして出てきた結果がコレ。
Source: StatCounter Global Stats - Browser Market Share
「Android」となっているのが標準ブラウザのことかな。
抽出時点のシェアでAndroidは1.54%。
開発・サポートが終了していることを考えると、古い機種を使用している人がわずかに残っている程度なのかな。
担当サービスのユーザーはネットリテラシーが高いため、今回発生した不具合に遭遇する割合は1%もいないと考えられる。
結果、今回の標準ブラウザを対象外とした判断は間違っていなかったのではないかと。
ただ、自社のサービスではネットリテラシーがあまり高くないユーザー層をターゲットとしているものもあるため、今回の判断が全てのサービスに適応できるかというと、ちょっと足を止めて考えないといけないのかもしれない。
…とはいえ1.54%ですからねぇ…。